ChromeOS
GoogleのChromeベースOSでGoogleアカウントが必須なGoogleドライブを使ったクラウドベースの仕組みです
専用のChromebookではChromeOS、Intel系PC(Windows,Mac)の64ビット(GPTとMBR両方)ではChromeOS Flexの2種類
ChromeOSはほとんどのAndroidアプリとLinuxアプリが使用できる
ChromeOS FlexはほとんどのLinuxアプリが使用できるがAndroidアプリは使用できない
クラウドベースのOSなので基本的なデータは全てクラウドにあるがLinux環境とアプリは対象外
CheomeOSとChromeOS Flexで作成したアプリを含むLinux環境は相互に移行する事ができる
ChromeOS Flexの注意点
作成したインストーラーをお試し利用で簡単な動作確認(画面表示、マウス、マウスパッド、キーボード、ネットワーク、ブルートゥース)を行う。特に無線LAN(Wifi)は問題が発生しやすいので入念に行い利用不可の場合はLinuxでも利用可能なUSB無線LAN子機かUSB有線LANアダプターを検討する
インストーラーは簡単にインストールできる様にパーティションの追加/変更を行う機能がなく対象ディスク全面を利用するためデータは全て消えて専用のハーティションが作成される
インストール対象ディスクは内蔵ディスクまたはUSB接続のSSDやHDDのみでUSBメモリはエラーとして弾かれる、USBメモリを使いたい時は一旦容量の大きくないSSDかHDDにインストールしてディスク単位でUSBメモリにコピーする事で可能だが高速なUSBメモリが必要
ChromeOSの初期画面
Googleアプリ、Chrome拡張機能、Google PlayのAndroidアプリが標準で利用できLinuxを有効にしてアプリをインストールすればLinuxアプリも表示される
ChromeOSは左下のアプリ表示ボタンが黒に塗りつぶされていません
ChromeOS Flexの初期画面
Googleアプリ、Chrome拡張機能が標準で利用できLinuxを有効にしてアプリをインストールすればLinuxアプリも表示される
Google PlayとAndroidアプリは現在は利用できない
ChromeOS Flexは左下のアプリ表示ボタンが黒に塗りつぶされています
ChromeOSとChromeOS Flexはほとんど同じですので
区別なくLinuxを中心に記述します
OSインストーラー準備
インストーラー作成のためにChrome拡張機能のリカバリユーティリティを有効にする
リカバリユーティリティ起動
拡張機能からリカバリユーティリティを実行する
8G以上のUSBメモリまたはSDカードを準備する
対象機種かOSの選択
リカバリ対象の機種またはOSを選択する
ChromeOSの選択
Chromebookの場合はメーカーと機種を選択
ChromeOS Felxの選択
WindowsまたはMacのIntelPCの場合は上記の様に指定
USBインストーラーの作成
USBメモリまたはSDカードを挿入してダウンロードとインストーラーの作成が開始される
インストールは難しくないので省略、以下はインストール後に利用する主な機能を解説します
アプリの一覧と起動
アプリの起動はChromeOS,Linux区別なく起動できる
システムの終了と概要状況
ログアウト、システム停止、ネットワーク等の基本設定も可能
起動直後のシステムリソース
起動時に1.5G程度のメモリ使用なので4Gメモリが必要
PCのハードウェア情報
ファイルマネージャー
管理はシンプルでマイファイル内にデータを格納する
外部ストレージはGoogleドライブとUSB及びSDカード
Androidに似た基本設定
ストレージ管理
細かいパーティションやフォルダ管理はできない
アプリ管理
デベロッパー内のLinux開発環境
Linux開発環境内で大まかな管理はできる
Linuxが有効化されていない時はデペロッパーにはLinux開発環境欄に「オンにする」が表示されているのでオンにすればLinuxが10分程度でインストールされます
インストール後はLinux環境を削除すれば消えてインストール前の状態に戻ります
ChromOSのアップデート
ChromeOSのアップデートは一番下のChromeOSについてで表示されますWindowsと違いアップデート時間はSSDなら10分程度で終了します
GoogleはChromeOSでLinuxを使える様にLXC(Linux Containers)技術を活用してCostiniとして開発したもので、1つのLinuxカーネルを実行しているコントロールホスト上で、複数の隔離されたLinuxシステム(コンテナ)を走らせるOSレベル仮想化でVMwareやVirtualBoxのに代表されるホスト型ではないので軽量な仕組みです
Croshの起動(ctrl+alt+T)
専用コマンドで操作可能
Croshのtopコマンド
システムリソースと実行タスク
Croshのvmcコマンド
Linuxコンテナの状態や開始/終了等
vsh terminaでログインしてlxcコマンドも利用可能
Linuxの起動
Penguinのクリックで起動
Linux起動中
Linuxで使用するディスク容量(標準は10G)を変更可能
Linux起動完了
一部のコマンドを除きほとんどのLinuxコマンドが使える
Linux起動後の状態
全体として3.5Gのメモリを使用しているのでLinuxが2G程度
快適に使うには8G程度は必要
Linuxのアップデート1
sudo apt updateでアップデート確認
Linuxのアップデート2
コマンドはsudo apt upgrade、GUIパッケージ管理をインストールすればGUIでアップデートの他にアプリの追加/削除も可能
Firefox起動
ChromeOS FlexはAndroidアプリが使えないのでLinuxアプリを利用
オフィスアプリを起動
無料のLibreOfficeやOpenOfficeが利用可能
日本語の入力はChromeOSとLinuxそれぞれに必要になり
Linuxで使用する場合はChromeOS側をオフ(英数)にする
リモート接続アプリを起動
Chromeリモートディスクトップ以外の方法で
Windows,Mac,Linuxへリモート接続可能
2つのファイルマネージャ
右はChromeOS,左はLinuxのファイルマネージャ(thunar)
ChromeOSとLinux間共有
ChromeOSでLinux共有を指定すると共有管理に表示される
ファイルマネージャの見え方
Linuxは/mnt/chromeos配下になる
LinuxへのSSH接続
SSHDは標準でインストールされているがエラーでサービスが停止しているので利用する場合は Linux内の設定変更が必要
ポート開放
ChromeOSのポート転送設定でポート番号(1024以上)を指定
LinuxからのSSH接続
他のPCへSSH接続する場合に接続情報を設定できる
設定しなくてもLinuxのターミナルからSSHコマンドでも実行可能
ChromeOS,ChromeOS FlexともにLinuxアプリを利用できますがLinux単体に比べて制約が多いので不足アプリを補う程度と考えてください
CheomeOSは専用のChrombookが必要ですが低価格で簡単なのでITに詳しくない方や子供と高齢者には最適です
ChromeOS Flexは古くなりOSの保守が切れたPCをインターネット中心に再活用するには最適でタッチパネル対応であれば更に快適です
また、Linux利用が難しい方はFlexで慣れた後に本格的にLinuxを利用する事前ステップに活用できるかもしれませんWindows,MacOS,linux,iOS,Androidの特定OSに固辞せずに利用に合ったOSを活用できる時代ですので選択の一つとしてChromeOSは有望です
ChromeOSとChromeOS FleのLinuxはバックアップで.tiniイメージファイルに出力して保管したり障害時に復元することができます
ChromeOSとChromeOS Flex両方で使えるLinux(.tini)イメージファイルは以下からダウンロードすることができます
OSダウンロード のChromeOS (Flex含む)で利用できるLinux内にあるChromeOSのLinux(.tini)です