Web会議Jitsi Meet

  • 分散した拠点にいるメンバーとネットワークで簡単にWeb会議を行う

  • 主催者は画面共有を利用して各メンバーが同一画面を参照及び操作しながら会議を進行するがホワイトボード機能はない

  • コロナのような感染症で家族や知り合いと直接面会できない場合に別々の部屋でPCとスマートフォンを活用してWeb会議機能で面会を可能にしたり介護士、看護師、医者等とのやり取りも可能で医療現場の負担を軽減する

材料

ハードウェア

  • Linux,Mac,WindowsPC

ソフトウェア

  • Ubuntu Desktop,Debian Disktop

  • Eitcher

  • jitsi-meet

  • ブラウザ

コツ・ポイント

  1. ビデオ面会用のPCは4G以上のメモリでDebianまたはUbuntuのディスクトップを利用する(慣れていればサーバーも可能)

  2. 動画をサービスするサーバーであるためサーバー側のネットワーク接続は有線LANを使用すること、クライアントは問わない

  3. PCの場合はサーバー性能によるが同時接続は最大10程度

  4. OSのインストールは完了しておりSSHサーバーも完了している前提としてるためインストールは記載していない

  5. ソフトウェアのインストールし全てCUIのコマンドラインで行う

  6. UbuntuとDebianでは手順が異なるので別々に記載する

  7. jitsi meetのインストール説明は以下のサイトを参照してください。但し、Debianはそのままでは動きません
    https://jitsi.github.io/handbook/docs/devops-guide/devops-guide-quickstart

  8. 手順はローカルLAN(イントラネット)で稼働を前提としていますのでインターネット上に公開する場合はドメインやCA認証などが必要になります


作り方(調理時間60分)

Debian10 Desktop

Ubuntu20.04 Desktop

Debian10の手順(CUI)

1.OSは既にインストールが完了しておりSSHサーバーも完了している時点から以下を開始する。SSH接続して全てのアップデートを完了する

sudoの有効化とコマンドパスを入力しなくて済むようにスーパーユーザーでsudoer追加

apt-get install sudo

/usr/sbin/adduser ユーザー sudo

/usr/sbin/reboot


sudo apt update

sudo apt upgrade


2.httpsパッケージのインストール

sudo apt install apt-transport-https


3.サーバーのホスト名を指定する

sudo hostnamectl set-hostname ホスト名

/etc/hostsファイルを確認します

127.0.0.1 localhost

127.0.1.1 ホスト名

確認で以下のコマンドを実行

ping "$(hostname)"

指定したホスト名が表示される

sudo reboot


4.Nginxをインストールして有効にします。

sudo apt install -y nginx

sudo systemctl enable nginx.service

sudo systemctl start nginx.service


5.Jitsiのリポジトリをセットアップして、次の方法で設定する

sudo apt install wget

sudo apt install gnupg

sudo apt install curl


sudo curl https://download.jitsi.org/jitsi-key.gpg.key | sudo sh -c 'gpg --dearmor > /usr/share/keyrings/jitsi-keyring.gpg'


echo 'deb [signed-by=/usr/share/keyrings/jitsi-keyring.gpg] https://download.jitsi.org stable/' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/jitsi-stable.list > /dev/null


6.追加したリポジトリの反映

sudo apt update


7.ファイアウォールをセットアップする

Jitsi Meetサーバーへのトラフィックを許可するには、ファイアウォールで次のポートを開く必要がある

80 TCP-Let'sEncryptを使用したSSL証明書の検証/更新用

443 TCP-JitsiMeetへの一般的なアクセス用

10000UDP-一般的なネットワークビデオ/オーディオ通信用

22 TCP-SSHを使用してサーバーにアクセスする場合(22でない場合は、それに応じてポートを変更します)

3478 UDP-スタンサーバーをクエリするため(coturn、オプション、有効にするにはconfig.jsを変更する必要があります)

5349 TCP-TCPを介したフォールバックネットワークビデオ/オーディオ通信用(たとえば、UDPがブロックされている場合)、coturnによって提供されます

以下の方法でUFWを使ってファイアウォールを設定する

ufwがインストールされていないときは"sudo apt install ufw"

sudo ufw allow 80/tcp

sudo ufw allow 443/tcp

sudo ufw allow 10000/udp

sudo ufw allow 22/tcp

sudo ufw allow 3478/udp

sudo ufw allow 5349/tcp

sudo ufw enable

次の方法でファイアウォールのステータスを確認します。

sudo ufw status verbose


8.JitsiMeetのインストールを開始します。

sudo apt install -y jitsi-meet

途中でホスト名を求められますので5.で指定した"ホスト名"を入力します

ssl認証について求められるので"Generate a new self-signed....を選択

sudo reboot

Ubuntu 20.04の手順(CUI)

1.OSは既にインストールが完了しておりSSHサーバーも完了している時点から以下を開始する。SSH接続して全てのアップデートを完了する

sudo apt update

sudo apt upgrade


2.httpsパッケージのインストール

sudo apt install apt-transport-https


3.Ubuntuのuniverseパッケージリポジトリを確認する

sudo apt-add-repository universe


4.追加したリポジトリの反映

sudo apt update


5.サーバーのホスト名の設定

sudo hostnamectl set-hostname ホスト名

/etc/hostsファイルを確認します

127.0.0.1 localhost

127.0.1.1 ホスト名

確認で以下のコマンドを実行

ping "$(hostname)"

指定したホスト名が表示される


6.Jitsiパッケージリポジトリを追加します

curlがインストールされていないときは"sudo apt install curl"

sudo curl https://download.jitsi.org/jitsi-key.gpg.key | sudo sh -c 'gpg --dearmor > /usr/share/keyrings/jitsi-keyring.gpg'

echo 'deb [signed-by=/usr/share/keyrings/jitsi-keyring.gpg] https://download.jitsi.org stable/' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/jitsi-stable.list > /dev/null


7.追加したリポジトリの反映

sudo apt update


8.ファイアウォールをセットアップして構成します

Jitsi Meetサーバーへのトラフィックを許可するには、ファイアウォールで次のポートを開く必要がある

80 TCP-Let'sEncryptを使用したSSL証明書の検証/更新用

443 TCP-JitsiMeetへの一般的なアクセス用

10000UDP-一般的なネットワークビデオ/オーディオ通信用

22 TCP-SSHを使用してサーバーにアクセスする場合(22でない場合は、それに応じてポートを変更します)

3478 UDP-スタンサーバーをクエリするため(coturn、オプション、有効にするにはconfig.jsを変更する必要があります)

5349 TCP-TCPを介したフォールバックネットワークビデオ/オーディオ通信用(たとえば、UDPがブロックされている場合)、coturnによって提供されます

使用している場合はufw、次のコマンドを使用することができます。

ufwがないときは"sudo apt install ufw"でインストール


sudo ufw allow 80/tcp

sudo ufw allow 443/tcp

sudo ufw allow 10000/udp

sudo ufw allow 22/tcp

sudo ufw allow 3478/udp

sudo ufw allow 5349/tcp

sudo ufw enable

次の方法でファイアウォールのステータスを確認します。

sudo ufw status verbose


9.JitsiMeetをインストールする

sudo apt install jitsi-meet

あ途中でホスト名を求められますので5.で指定した"ホスト名"を入力します

ssl認証について求められるので"Generate a new self-signed....を選択

sudo reboot

ブラウザの起動

  • ブラウザのURLに以下を入力する
    https://ホスト名(設定した名称)

  • CA認証がないのでブラウザに「安全でないサイトです」などの警告が出るがイントラネット内なのでリスクを承知で接続を選択する

ログイン用の初期画面

  • 参加する会議名を入力してGO

  • 誰でも会議を作成できるので会議作成者と参加メンバーは事前に決めておく

  • パスワードが設定されていないとメンバー以外の人も参加できてしまう

ログイン後の初期画面

  • マイクとカメラの許可を求められるので許可する

画面操作機能

  • 上記が基本操作機能だが「ビデオ面会」ではマイク,退出,ビデオで十分

パスワードの設定


その他オプション


  • このソフトウェアはZOOMの様にインターネット接続は必要ないため情報漏洩の心配がなく完全無料です

  • このWeb会議システムを応用してビデオ面会や受付にも利用できます

  • この方法でインストールしたイメージファイルは以下からダウンロードすることもできます
    OSダウンロード のPCで利用できるリナックスOS内にあるJitsi Meetです