オンラインホワイトボード

  • 最初はWeb会議で相手の顔が見える安心感と孤独感から解放されるのでZOOMを筆頭として様々なサービスが展開されて来ましたが最近になって顔が見えても仕事が捗らないことに気づき始めている方が多い様です

  • PCを中心にしたリモートワークでは会議室で使う様なホワイトボードがないと互いの考えや意見が会話だけでは限界で検討内容が明確に残らないので最終的なコミットメントが非常に難しくなります

  • そこでZOOM,Google,Microsoft,Miro,A Web Whiteboard等がWeb会議の付属にしたり新たな専用サービスが出て来ています

  • 一般的なホワトボード求められるのは以下の点です

1.手書きで文字や図形が色々な色でを書いて消せる

2.複数のページが使える

3.コピーやPCまたはサーバーに結果を格納できる 等

  • ここまで出来れば会議室では良いのですがリモートとなると以下の様な機能が必要です。

1.Webページが表示できる

2.作成したまたは作成中の資料を表示し変更できる

3.手書きでない文字や図形が挿入でき色も変えられる

4.複数名でホワイトボードの内容を見れるだけではなく編集ができる

5.自動的に保存できる

6.インターネットに繋がなくても利用できる 等

  • 最も簡単で費用がかからないのは現在利用中のWeb会議システムに上記の事ができるホワイトボート機能が加わる事ですが現実には十分な機能はまだ揃っていません

  • ZOOM,Google,Microsoft,Miro,A Web Whiteboard等も多少の違いはあるが実際に使うとあれができないこれもできないと感じるのはホワトボード専用に開発したのではなくあったら良いねでWebサービスとして作られているためです

  • これならGoogleドライブやMicrosoftのワンドライブでドキュメントを共有してWeb会議システムと併用した方が使いやすいかもしれませんが肝心な手書き機能がありません

Openmeetingsホワイトボード

  • アパッチOSSのWeb会議システムで製品サイトは以下を参照
    Openmeetings

  • このシステムの構築と利用方法は以下を参照
    Openmeetings構築

  • Web会議システムにホワイトボード機能が有るが必要機能が足りない

ホワイトボード専用Openboard

  • Openboardは2013年頃にホワイトボード専用に作られたOSSで海外の学校ではプロジェクターとともに授業に利用されている

  • 製品サイトは以下からリンクできMacOS,Windows10,Linuxで使えるクロスプラットホームです
    Openboard

  • 英語だが分かり易いユーザーマニュアルも揃っている
    https://openboard.ch/download/Tutoriel_OpenBoard_1.5EN.pdf

Openboardのサンプル

  • Openmeetingsと同じ様な内容を作成したが専用に作られているのでホワトボード求められる機能がほぼ揃っており多くのOSで無料で利用可能

  • Webシステムではなくローカルシステムで複数人での利用は不可

  • 複数人で利用するにはネットワーク化が必要

初期画面

  • Openboradを起動した場合の初期画面

  • 右にページ,左にツールライブラリ,下にツールパレット

使用例

  • 一通りのツールを使った

  • 高速でメモリ使用も少ない

  • ライブラリーに図形や写真をドラッグ&ドラップで格納可能

  • 格納したものはホワイトボードで利用可能でき削除もできる

ディスクトップ切替

  • 左にツールバレット,右にライブラリだけを表示

  • 戻るにはツールバレットのボードをクリック

内容の保存

  • ホワイトボードに作成した内容は自動的に保存

  • 名称の変更やホルダの作成や変更も可能

  • 削除すればゴミ箱に入るので戻すことも可能

  • イントールしたOSの配下に保存される

  • 保存されたものを外部へ取り出すにはエクスポートを使用

メニュー

  • 設定の他にマルチスクリーン,ポッドキャストで録画も可能

設定

  • 表示,全体のグリッド,ペン,マーカー,ネットワークなどの共通設定

ブラウザの表示

  • ブラウザでコンテンツを表示

  • コンテンツをライブラリに取り込むことも可能

Web会議の画面共有

  • 利用するWeb会議システムの画面共有を利用して会議内で共有

  • VNCの利用はサーバー接続可能なユーザーでこの画面共有は会議に参加できるユーザーであるため2種類の制御が可能

  • サンプルはJitsi Meetを利用した場合

  • Openboardを複数人で利用するためにはVNCの力を借りネットワーク上で利用可能にします

  • リモート接続でも解説しているようにVNCには複数が同一ユーザーでリモート接続と複数ユーザーで接続する2種類があり前者を使えばVNCに接続したユーザーは同一画面共有をしながら編集も同時に可能になり、同一画面の共有なのでシステムリソースも少なくて済み導入も簡単です

  • OS別の環境構築は以下の通りでホワイトボードサーバーとして利用する
    1.MacOSは標準でVNCが利用できるのでOpenboardだけをインストール
    2.Windows10はUltraVNCServerとOpenboardをインストール
    3.LinuxはX11vncとFlatpakからOpenboardをインストール
    Flatpakは様々なLinuxでアプリを共通に使えるようにする仕組みで以下のサイトを参照
    Flatpak

  • Flatpakと同様なものでSnapとAppimageがあり目的は同じだが仕組みが異なる

  • Openboardを利用する側のVNCビューワーはRealVNCがiOSやAndroidも含め利用できますのでお勧めです

  • 利用した感じはMacOS,Windows10,Linuxの順ですがWindows10は他よりVNCが遅くアップッデートでいつ使えなくなるかが心配です

  • Openboardはインターネット接続が必要なく完全なローカルサーバーとして機能しますので機密性の高い内容をリモートワークを使ってホワイトボードで打ち合わせをするには最適です

  • ホワイトボード機能とは全く別にWeb会議システムを同時に利用すれば実際の会議室のような環境を構築できると思います

  • お勧めはLinuxにJitsi MeetかOpenmeetingsをインストールしてWeb会議、同一サーバーにX11vncとOpenboardを追加して最小構成で運用する方法でインターネットに一切接続しないので情報漏洩の心配がなく全て無料で利用できます