ドアスコープ

  • 自宅ドアの外部映像をリアルタイム映像と設定により動体感知または連続録画が可能でブラウザから映像を簡単に見ることができ、自宅のネットワーク環境設定で外部からも可能になる

  • 利用するためには玄関に電源とドアにドアスコープがありWifi環境が必要

  • ブラウザだけで映像を見れるためほとんどのPC,タブレット,スマートフォンで利用できる

材料

ハードウェア

  • Linux,Mac,WindowsPC

  • Raspberry pi 4

  • 8Gバイト以上のSDカード

  • 5V 3A のACアダプタ

  • USB-Cケーブル

  • WEBカメラ(UVC対応)

ソフトウェア

  • Eitcher

  • Motioeyeos

  • ブラウザ

コツ・ポイント

  1. Raspberry pi(ラズベリーパイ)はpi3または3B+で十分でpi4は高速で低価格だが熱対策が必要、性能は落ちるがPi zero wも可

  2. webカメラは2000円程度の低価格で十分

  3. このシステムでは解像度640x480の場合は秒フレーム30は不可能で最大20程度である

  4. ラズベリーパイではなくPCと30フレーム/秒以上を保証するWEBカメラを利用する事で30フレーム/秒以上が可能

  5. 複数のwebカメラと他のカメラ映像を表示することも可能、その方法は監視カメラに記載

  6. ラズベリーパイの耐久性は高く、1年以上運転しているが壊れたり停止したことはない

  7. SD カードは故障が発生する可能性が高いので常に予備を用意しておく事

  8. 標準機能に設定ファイルのバックアップとリストアが準備されているので、パックアップを他のPCに保存しておく事で面倒な再設定は必要ない

  9. WEBベースなのでfirefox,chrome,safari等使用するブラウザに制限はない

作り方(調理時間80分)

Motioneyeosのダウンロード

  • Raspberry pi 4用のファイルをダウンロード

  • 3また3B+の場合はRaspberry pi 3を使用する

  • コスト重視てあればpi zeroでも可能だが性能はかなり落ちる

ファイル(img.xz)をSDカードに生成

  • ダウンロードしたファイルをEtcherを使いSDカードにフラッシュ

  • 動体感知であれば16GバイトのSDカードで30日分程度は保存可能

motioneyeosの起動

  • SDカード,有線LAN,USB-C(5V 3A)を接続して起動させる

  • 初回起動時に有線LANのIPアドレスをルーターから確認する

  • ルーターから確認できない時はHDMIモニターと本体をHDMIケーブルで接続して画面より確認する

ブラウザからログイン

  • IPアドレスが確認できたら「http://IPアドレス:8765」をブラウザのURLに入力

  • ログイン画面が出るのでユーザー「admin」,パスワード なし

ログイン済み画面

  • 何もセットアップしていない時の画面が表示される

  • 左上の㊂に似たボタンをクリックするとセットアップ項目が表示される

基本セットアップ1(general settings)

  • adminのパスワード指定

  • 任意でuserのパスワード指定

  • タイムゾーンを「asia/tokyo」の指定

  • ホスト名(hostname)の指定

基本セットアップ2(network,services)

  • 無線LAN(wirelwss network)を「on」にしてSSID(network name)とパスワード(network key)を指定(無線LANを使わず有線LANで使用するなら不要)

  • IPアドレス設定(IP configuration)を自動(DHCP)か手動(Static)を指定する

  • 手動(Static)の場合は必要事項を指定する

  • FTP,samb,SSHサーバー指定(全てWEBからできるので通常はSSHのみでOK)

基本セットアップ3(expert settings)

  • ネットワークリンク確認(network link watch)は既定を指定

  • 時刻同期(date method)同期するサーバーを指定

  • HTTP port以降は既定を指定

  • enable system monitoring(システム状況)映像の中に簡単なシステム状態を表示したい時は「on」を指定

  • 設定反映ボタン(apply)をクリックすると再起動確認でOK

基本セットアップ後のログイン

  • ネットワーク設定が変更されたらIPアドレスも変わるためサイドを確認する「http://IPアドレス:8765」をブラウザのURLに入力

  • 設定したパスワードでログイン

カメラの追加

  • 左上リサイクル缶の左よりカメラ追加(add camera)を指定

  • local L4V2 cameraを指定して接続したwebカメラを指定

  • webカメラは最大4台まで可能だが性能の問題で2台までが無難

カメラ映像

  • 追加したwebカメラが正常に設定されていれば映像が表示される

カメラの調整(video devices)

  • 調整するのは解像度,回転角度,秒フレーム数(Video Resolution,Video Rotation,Frame Rate)の3種類

  • 通常は解像度:640x480,回転角度:0,秒フレーム数:10を設定

  • ハード性能の問題で解像度を上げると秒フレーム数が上がらないので何度か調整する事

カメラセットアップ1(storage,overlay,streaming)

  • 既定の値を指定

  • 記憶場所(file strage)はSDカードだがUSBメモリやはーどディスクに変更可能

  • 映像表示(video streaming)の秒フ;レーム数,品質,ポート番号,認証等を変更可能

カメラセットアップ2(still image,movies)

  • 既定の値を指定(静止画と動画の撮り方を細かく設定可能)

  • 静止画(still image)のファイルID,品質,取得方法,保存期間,手動取得可否等を指定

  • 動画(movies)ファイルID,圧縮方法,品質,取得方法,保存期間,最大録画時間等を指定

カメラセットアップ3(motion detection,notification)

  • 既定の値を指定

  • 動体感知の映像変化値,ノイズ低減,録画映像の時間と前後フレーム等を指定

  • 動体感知後の動作(メール送信,ウェブフック,コマンド実行等)を指定

運転スケジュール

  • 運転するかしないかを曜日と時間の指定、通常は既定の24時間365日

カメラ映像アイコン

  • 右上のアイコンは左から最大画面,静止画一覧,動画一覧,設定表示

  • 左下は秒フレーム数,温度,転送速度等を表示

動体感知

  • 動体感知すると映像フレーム枠が赤く表示される

動体感知一覧


手動静止画取得

  • 映像表示画面の右下にカメラボタンが表示されるのでクリックで静止画取得

  • 静止画設定(still image)で手動取得設定を有効にしている場合

静止画一覧


samba接続でファイル一覧

  • services設定でsambaが有効な場合

SSH接続

  • services設定でSSHが有効な場合



ドアの内側

  • ドアの外側に設置したWEBカメラのケーブルをドアスコープを通してラズベリーパイへ接続

  • ドアスコープを通すためにはUSB-C,microUSB,miniUSB等のカメラまたはケーブル着脱式である事

  • カメラとケーブルが直結されているUSB-Aでは変換ケーブルを用意する

  • ラズベリーパイはUSBケーブルでAC電源へ接続

ドアの外側

  • カメラ単独では目立つのでお好みでカモフラージュする

  • これで24時間365日ドアの向こうの変化を録画、訪問者を判断して対処可能な上、留守中の訪問者も後で確認できる

  • ルーターの設定で外出先からも見ることができる