監視カメラ
自宅の母屋や納屋にカメラを設置し動体感知機能で録画とリアルタイム映像を監視
動体感知時に録画するとともにメールでの通知と必要であればクラウドへのアップロードも可能
基本的にはWIFI環境内で行うが別の場所にある工場や農地などの遠隔地もLTE回線を利用しても可能
ブラウザだけで映像を見れるためほとんどのPC,タブレット,スマートフォンで利用できる
パソコン+Webカメラまたはスマートフォンを利用して簡単に設置して利用できる構成で商用施設にあるような監視カメラとは異なる
材料
ハードウェア
WindowsPC または ApplePC
ラズベリーパイ 0,3,4
UVC対応のWebカメラ
16Gバイト以上のSDカード
Androidスマートフォンまたはタブレット
ソフトウェア
Linux(Motioneyeが動作可能なディストリビューション)
Motioneye
Motioneyeos
IP Webcam アプリ(ブラウザから接続できるIPカメラアプリ)
構成イメージ
Androidのアプリ+カメラの映像
ラズベリーパイ+Webカメラの映像
PC+Webカメラの映像
ラズベリーパイやPCの映像集約
PC,スマートフォンのブラウザからの映像確認
コツ・ポイント
Raspberry pi(ラズベリーパイ)はZero w,3,3B+,4が利用可能
PCはメモリが2G以上でHDDは64G以上の性能のものを利用する
このシステムでは解像度640x480の場合はZero WはFPS(秒当たりのフレーム数)が5で以外は最大20程度である
MotioneyeまたはMotioneyeosを利用することで複数のwebカメラと他のカメラ映像を集約して監視モニターの様に表示できる
MotioneyeとMotioneyeosの違いは前者は別にOSが必要だが後者はOSも含んだ構成でありラズベリーパイでのみ利用可能
映像を提供するハードウェアは24時間365日稼働に耐えうるものを利用する
SD カードは故障が発生する可能性が高いので常に予備を用意しておく事
標準機能に設定ファイルのバックアップとリストアが準備されているので、他のPCに保存しておく事で面倒な再設定は必要ない
WEBベースなのでfirefox,chrome,safari等使用するブラウザに制限はない
録画はSDカード,HDD,スマートフォン内に記憶されるので必要であればNASやクラウドストレージにアップロードする
映像は1つのカメラで数Mバイトのネットワークを利用するので映像集約や高画質の場合は有線LANを使用すること
映像を無線LANで使用した場合はどんなに高速でも必ず遅延が発生することを認識すること
標準のport番号は8765が管理画面,USBカメラは8081〜8084の最大4だが設定で変更することも可能
作り方(調理時間60分) PCの場合
Motioneyeのインストール
複数のディストリビューションに対応しているので利用するLinuxを選択して手順に従ってインストールする
Linuxはディスクトップとサーバー共に可能だが性能優先は後者
ブラウザからのログイン
インストールが完了するとブラウザからログインしてMotioneyeの設定を行う(Username:admin Passwrd:なし)
細かい設定方法はドアスコープと同様なので以下を参照して下さい
ドアスコープ
ログイン後の初期画面
カメラが設定されていない状態
左上一番左のsettingをクリックすると設定画面が表示される
設定画面
左上左から二番目をクリックするとadd cameraが表示される
motioneyeはmotioneyeosとは設定内容が異なる
Motioneyeosとの違い
Motioneyeは既にインストールされているLinuxにパッケージとしてインストールするのでMotioneyeosと違い赤線の制御は存在しない、同様の機能はLinuxOS側で管理する
Motioneyeダウンロード
Motioneyeのインストールが面倒や上手くできない方は以下からダウンロードしてUSBを作成すれば利用できます
ダウンロード の監視カメラ(Motioneye)です詳細についてはダウンロードの説明を参照して下さい
作り方(調理時間80分) ラズベリーパイの場合
ラズベリーパイ
左がラズベリーパイ3B+で右がラズベリーパイ ゼロW
作り方(調理時間10分) Androidの場合
IP Webcamのインストール
IP Webcamの方が高機能、高性能なのでお勧めです
Webからカメラ制御が可能であるためズームやフォーカスの他ライトのオンオフも可能
CamON Liveのインストール
機能的には劣るがシンプルでRTSPにも対応している
RTSPは映像と音声を同時に配信するため遅延が発生する
IP Cameraの初期画面
アプリ起動後の画面にあるアドレスをブラウザのURLに以下を入力することで映像が表示される
映像→http://ipアドレス:8080/video
制御→http://ipアドレス:8080httpsとIPv6にも対応しているがIPv4 http://で表示できる
CamON Liveの初期画面
アプリ起動後の画面にあるアドレスをブラウザのURLに入力することで映像が表示される
映像→http://ipアドレス:8080
制御→画面の歯車をクリックhttpsとIPv6には対応していない
作り方(調理時間20分) 映像集約設定
映像集約とは
MotioneyeまたはMotioneyeosを使うことで接続された複数のカメラと他のコンピータに接続されたカメラ映像を自由に集約して表示できる
タイプの異なるカメラも映像集約できる
カメラ追加の初期画面
カメラのタイプを選択
認識されたカメラを選択
追加できるカメラのタイプ
Local V4L2はUVC対応のWebカメラまたはPC内臓カメラ
Local MMALはラズベリーパイにケーブルで接続できるカメラ
Network Cameraは市販のネットワークカメラ
Remote motionEyeは他のPCまたはラズベリーパイにMotioneyeかMotioneyeosに接続されたカメラ
Simple MJPEGはAndroidのアプリのカメラ
Local V4L2の追加
認識されたUVC対応のWebカメラまたはPC内臓カメラを選択
カメラ追加完了
カメラに関する様々な設定を行う
Remote motionEyeの追加
他のPCまたはラズベリーパイにMotioneyeかMotioneyeosに接続されているカメラ
カメラ追加完了
カメラに関する様々な設定を行うがリモートの制限あり
Simple MJPEGの追加
AndroidのIP Cameraアプリのカメラ
カメラ追加完了
AndroidのIP Cameraの設定はここでは行えない
AndroidのIP Cameraの設定2
モーションセンサー,解像度,回転,ホワイトバランスなどの詳細設定
Local MMALはラズベリーパイにケーブルで接続できるカメラとNetwork Cameraは市販のネットワークカメラは省略します
Local MMALは基盤に直結しますのでUSB接続より高速で安定していますがラスベリーパイ1台に1台だけです
Network Cameraは全て利用可能ではなく製品によっては使用できないものがあります
Local V4L2の場合はPC内臓とUSBカメラは同時使用ができないため複数台接続ならUSBカメラだけで構成する
監視カメラの設置は単純なOSやアプリとは異なりネットワーク全体を考えてカメラの配置を設計する必要があるのでネットワークとカメラの構成図を作成して負荷と電波干渉などに注意を払い、ルーターと有線LANケーブルの速度及び無線LANの干渉対策として現状との周波数(近隣住宅も含む)を変えるなどを行なって下さい
様々なタイプのカメラを接続して利用できますがスマートフォンやPCの場合は24時間365日稼働は火災の危険があるので長時間稼働の場合はラズベリーパイを使用して下さい
ネットワークカメラは自分でOSを持っているので外部へのデータ漏えいや他のコンピュータへの侵入も可能なので信頼のあるメーカーのみとして外部への接続を必ず禁止して下さい
中国製のネットワークカメラ利用はハッカーを自宅に住まわしている様なものですから絶対に使用しないで下さい
一般家庭では駐車場,庭,玄関,リビング,その他で5台ほどあれば十分だと思いますのでラズベリーパイ+WebカメラをPCで監視する程度で十分です
費用は「ラズベリーパイ+Webカメラ」を5台で5万円程度になり市販の監視カメラ1台分以下ですこの方法でインストールしたイメージファイルは以下からダウンロードすることもできます
OSダウンロード のPCで利用できるリナックスOS内にある監視カメラ(Motioneye)です